2008年5 月20日 (火) Simplicity
GLENNのテーマの根底にあるフィロソフィーとして常々出てくるキーワード。
それは「削ぎ落としの美」。
言い換えれてみれば、シンプリシティ(simplicity)。
日本では、昔からこのようなものの捉え方(考え方)があり、それは現代でも
建築や生け花の世界などで色濃く残っています。
勿論、少なからずもグレンの作品作りにも・・・。
昔、ココ・シャネルも言ったそうです。
「エレガンスは絶対的なシンプリシティにある」と。
そして、1926年に、当時としては画期的なリトルブラックドレスを発表しました。
時代を代表するクチュリエたちが、まだ豪華なドレスを中心に発表していた真っ只中に。
この話を知ったときから、心のどこかにずっと残っているフレーズで
最近になってグレンについて考えるとき、よくこの言葉を思い出しています。
来月に発表を予定しているメンズの2009年春夏コレクションも
まさしく「削ぎ落としの美」がテーマとなっていて、またまたシャネルの名言を
思い返していた今日この頃・・・
今度の新作は比較的わかりやすく、それが見て取れるのではないかと思います。
簡単そうで、奥の深いテーマ。
潔くて、かっこいい。洗練とクール、地味さが曖昧に、紙一重なイメージ。
これを美しい!と言い切れるような世界観をグレンで提案していけたならと
切に思い、今日も仕事に励むグレンチームであります。